鉄鋼館

参加者

日本鉄鋼連盟

テーマ

鉄の歌

建物

 展示館は高さ約 17メートル、一辺約 40メートルの「スペース・シアター」と呼ばれるホールと、「ホワイエ」と呼ばれる部分からできていた。ホールは 2 重の鉄筋コンクリートの壁によって囲まれ、外部と完全に遮断された空間で、最新のエレクトロニクス装置を持った音楽堂であった。
 これに対して「ホワイエ」は、鉄筋とガラスとで構成され、外部に向かって開かれた空間で、楽器彫刻の展示に使われた。「ホワイエ」からホールヘの廊下は「光りの廊下」と呼ばれ、洞窟状の通路になっていた。

鉄鋼館

展示

 ホールには 1,008 個のスピーカーが天井、壁、床下に配置され、ホール全体が巨大な楽器に例えられた。この音響装置は、演出プロデューサーである作曲家武満 徹の意図に基づいて NHK 技術研究所主任研究員藤田 尚が設計したもので、世界でも最新、最高の技術が結集された。スピーカーのほかに、多元再生のための各種の音響機器があり、自由自在に音を出すことができたため、四方八方から音が沸き上がり、駆け巡るように聞こえた。
また、これに合わせ、宇佐美圭司によって光りの空間的な演出が行なわれた。その一つは、青(アルゴンレーザー)と赤(ヘリウムネオンレーザー)の 2 種類のレーザー光線を使ったもので、この光線は 7 ヵ所から発射され、特別に開発したミラーによって変化させられ、様々な光りの空間をデザインし、それが刻々と変化して、40 種類のパターンを描き出した。同時に客席の下から出る 4 色の光りが、プラスチックパイプの座席を浮かび上がらせ、その光りが流れるように変化していく演出が行なわれた。
 世界で初めて出現したこの音楽ホールの機能を、芸術的に余すところなく発揮するために、まず三つのプログラムが組まれた。一つは武満 徹の「クロッシング」、もう一つはギリシア生まれ、フランス在住のイアニス・クセナキスの作曲した「ヒビキ・ハナ・マ」、三つ目が前衛芸術家高橋悠治の作品「エゲン」であった。また、これらの演奏のほかに、生の演奏会場としての魅力を発揮するため、月 1 回特別公演がおこなわれた。公演されたのは雅楽、そう(筝)曲、天台声明(てんだいしょうみょう)、文楽、能、現代音楽祭などで、ホールの持つ多様な舞台機能がフルに利用された。
 「ホワイエ」に展示された音響彫刻は、フランス人の彫刻家フランソワ・バシェの制作によるもので、音響技師である兄のベルナール・バシェと 2 人で考案し、約 4ヵ月間日本に滞在して制作した。これらの彫刻は、ガラスのリードをぬれた手でこすったり、鉄の棒を叩いたりすると、花びらのような部分が振動を増幅して、奇妙な、しかも豊かな自然音色を発した。また、ここにあるもう一つの展示は、地球の自転を証明するフーコーの振子とも呼ばれるペンジュラムで、9 秒周期のゆっくりした球の動きによって、人々の心に内面的な時間を持つよう語りかけた。フーコーの振子は、フランスの物理学者フーコーが、19 世紀の中ごろに地球の自転を証明するために考案したものである。

「ホワイエ」とホールを結ぶ「光りの廊下」は、効果的に置かれた鏡と、点滅する光りによって、ちょうど光りの立体格子が無限に枝分かれするような感じを与えた。
(この館のプロデューサーは前川國男であった)

スペースシアター

鉄鋼館の建物は現在、日本万国博覧会の記念館である「EXPO’70パビリオン」として公開しています。

EXPO’70パビリオンのページはこちら

公園の新着イベント

スポーツの新着イベント

  • 公園ライブ映像 太陽の塔をリアルタイムで!
  • 太陽の塔オフィシャルサイト
  • みんなで作る!万博記念公園の写真館「周遊PHOTOライブラリ」
  • 2025万博 大阪・関西へ
  • 車いすをご利用の方・お子様連れの方へ
  • 万博記念公園運動施設の使用受付について
  • 専用使用施設の優先受付について
  • 太陽の広場の暫定使用受付について
  • 野外コンサートの優先受付について
  • 万博記念基金についてはこちら
  • Facebook イベント情報配信中!
  • YouTube イベント動画配信中!
  • 年間スケジュール
  • 大阪府
  • 大阪ミュージアム

ページトップへ戻る