万博記念公園

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ウガンダ館

参加者

ウガンダ

テーマ

豊かな文化遺産と発展への道

建物

 とがった屋根を持つ建物三つを組み合わせた、おとぎの国の建物を連想させる展示館で、そののびのびした設計は、美しい大自然に恵まれたウガンダの国土・太陽・湖を象徴していた。
 建物は、平面では正三角形を組み合わせた六角形二つと正三角形二つの計 14 個の三角床面の組み合わせ、立体的には三つの山を並べた形の多面体になっていた。その南面に、ウガンダの国旗を上につけた出入口があり、右側の斜面に「ウガンダ」の展示館標識がつけられていた。
 出入口のすぐ左側には事務室と案内カウンターが、右側には売店があった。館内の展示スペースは三つの部門に分かれ、人気のあった動物展示コーナーには、ヨシに似た野生の草で造った「インシラス」と呼ばれるウガンダの小屋があった。このほか、住民がたたく太鼓の音を効果音として流す音響装置なども設置され、アフリカのムードをただよわせていた。

展示

 展示スペースは「伝統のやかた」「自然のやかた」「進歩のやかた」の三つに分かれ、展示館のほぼ中央が「伝統」、その奥が「自然」、その裏側が「進歩」という配置であった。その内容は、ウガンダの大自然と資源の開発に取組み、経済、社会、文化の各部門で発展を目指して努力しているウガンダの実情を、実物や写真、パネルなどで紹介したものであった。
 まず、入口付近では硬木で作られた群像彫刻とアフリカとウガンダの地図が並べて展示され、ウガンダの位置と概要が説明されていた。最初の「伝統のやかた」は、ワラぶきの民家をかたどった展示室になっていて、舞踊や音楽の演奏ぶりの写真パネル、部族の伝統衣装、日本のビワに似た弦楽器、戦いのさい使われる太鼓、狩りに使用される弓矢のほか、生活用具、手工芸品などが展示され、ウガンダの人たちのこれまでの栄光ある伝統を紹介していた。また映画とスライドでもウガンダの人たちの生活の歴史が紹介された。
 次の「自然のやかた」では、アフリカ中心部の雄大な自然が展開されていた。石組みなどによって、その大自然の姿と立体的な狩猟場が作られ、臨場感を盛上げた。
このコーナーでは、サファリ・ロッジング(狩猟小屋)の模型と、体長 3メートルのワニやライオン、シカ、鳥といった動物のはく製が展示され、鳥カゴのオウムが子どもたちの人気を集めた。
 さらにこのコーナーの出口近くでは、ビクトリア湖畔の景観を中心にしたウガンダの自然と観光が、映画、スライド、写真パネルなどで紹介されていた。
 最後の「進歩のやかた」は、現在のウガンダの経済、工業、教育などを紹介するコーナーであった。実物展示では、綿、紅茶、くつ、工芸品などが展示され、また、銅産出国としてのウガンダの未来、工業化による未来のビジョンが、銅精練所や薬品工場、肥料工場などのスライドや写真パネルで紹介された。
 また、出口に向かう通路には、壁面にトラの皮が張られ、民具や工芸品が展示されていた。

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