自動車館

参加者

社団法人日本自動車工業会

テーマ

リズムの世界

建物

 円錐を斜めに切ったような形の高低二つの展示館と、交通ゲーム広場からなっていた。第1パビリオンは高さ25メートル40、直径39メートル40、第2パビリオンは17メートルと45メートル40で、どちらも12本の鋼柱による円筒状の中央シャフトの頂点から外周リングに向けてワイヤを網目に組み、その下にテントを張った天幕構造の新工法が使われた。
 特にワイヤを張る作業は困難で、電子計算機で張力を計りながら、円錐形に組み立てられた。また台風、地震に対する耐力、音と熱の遮断、空気調節に対する気密性などについては、天幕材料、縫合方法、施工方法を根本的に改善し、仮設の天幕構造でありながら、科学的、近代的なものであった。

自動車館

展示

 第 1 パビリオンには、その中心部に「エンジン楽器」と名付けられた、勅使河原 宏制作の高さ12メートルの銀色のオブジェがあって、人目をひいた。
 このオブジェは約 60台のスクラップ自動車の部分品で作られ、それ自身が動いて音を発するとともに、エンジン、マフラー、ギアなどの音を素材にした電子音楽をかなでた。これに自動車の走行音が加わって展示館全体を包み、これらの音響がテーマ「リズムの世界」の前奏曲となっていた。ここはまた第 2 パビリオンの待合室の役目も果たしていた。
 自動車館の主力展示は、第 2パビリオンの映画「1日240時間」で、安部公房の脚本、勅使河原 宏の監督によるユーモアとファンタジーを基調とした詩的な作品であった。正面 3、 天井 1の計 4面のスクリーンに映し出された映画は、現代の中の未来で神経加速剤「アクセレチン」が発見され、人間の活動が 10倍にスピードアップされて 1 日が 240 時間となり、それによって様々な悲喜劇が起こるさまを、 SF 的手法で描いたミュージカルであった(35 ミリ、イーストマンカラー、上映時間約 35 分)。
 展示館前の「交通ゲーム広場」(電子交通システム)は、観客が直接展示に参加し、ゲームを楽しみながら未来の都市交通システムが理解できるコーナーであった。
 交通ゲームのフィールドは 5メートル間隔、縦横 6 本ずつの走路によってできており、この碁盤目は都市とその道路を意味していた。 2人乗りのミニカー17台はバッテリー動力で運転したが、常にコンピューターによって制御され、操縦席にある指示盤には直進、左折、右折のうち、進行可能な方向が示された。ゲーム場内に十数台の車が走行しているときでも、乗客は示された方向の中から、操縦レバーで好きな方向を選び、自動的に衝突を回避しながら走り、安全に目的地へ到着することができた。車は2分間以内に対向基地に着くと屋根に得点旗がつけられ、制限時間以内に横断できなかった場合は出発基地へ引き戻された。
(この館のプロデューサーは前川国男であった)

「エンジン楽器」

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